皆さま、こんにちは✨
いつも神戸ひざ関節症クリニックのブログをご愛読いただきありがとうございます?
今回は人工関節の手術についてお話させていただきます?
人工関節置換術とは?
関節の軟骨がすり減ってくると痛みがでてきたり、関節自体の動きが悪くなったり、歩きにくくなってきます?
このように障害のおこった関節を金属やセラミック、ポリエチレンなどでできた人工関節で入れ替える手術の事をいいます。
人工膝関節置換術の種類としては、全人工膝関節置換術、単顆人工膝関節置換術があります。
全人工膝関節置換術(TKA)は、変形性膝関節症や関節リウマチなどにより変形した関節を、人工膝関節で入れ替える手術です。
単顆人工膝関節置換術(UKA)は、悪くなっている部分だけを人工物に置き換える手術です。
手術のメリットは?
・痛みを和らげることができる
・脚の形がよくなる
・関節が安定し歩行しやすくなる
などがございます❗
手術のデメリットは?
・一定の行動制限が残る(正座ができない)
手術後には膝の曲げ伸ばしがしづらくなったり、正座や靴下を履く動作に不自由を感じることは少なくありません。ちなみに、膝の人工関節手術後に目指されている一般的な目標可動域は120度です。
・緩み、破損のリスクがある
手術後の膝に大きな衝撃が加わると、人工関節が破損する危険性があります。また、人工関節は使っているうちにすり減ってきて
粉を生じるのですが、これを排除しようと体が反応し骨を溶かしてしまいます><
その結果人工関節が緩むことがあります。緩みや破損が生じたら、再度手術して人工関節を取り替えなければいけません。
・感染症
発症件数は0.5%~約2%と低い確率ですが、感染をおこしてしまうと入院して抗生剤の点滴を投与したり、長期間の治療や、膝の中を洗浄する手術を受けることがあります。
また、持病によっては感染のリスクが高くなってしまう場合もあります?
・血栓
エコノミークラス症候群といった言葉を聞いたことがある方も多いと思います。
食事や水分を十分に取らない状態で、車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさないと、血行不良が起こり血液が固まりやすくなります。 その結果、血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓などを誘発する恐れがあります。
そのため痛みがあっても手術後約2日後からは車椅子や歩行器などを利用して活動していただきます。
「手術って大変だな・・・」「手術は絶対したくない」と思っていらっしゃる方もいると思います><
当院では、お膝の進行を遅らせることで人工関節にしなくても生活できることを目指して、再生医療を行っています✨
ご本人様の生活スタイルにあわせた治療方法をお選びいただけるように、ご相談を承っております。
整形外科で手術を提案されたけど不安がある方や、絶対に手術はしたくないと思われている方は、ぜひいつでもご相談ください?